ユタへの道
丙午の年に私は奄美大島に生まれた。
高校生になったある日、突然神がかりが始まった。
果てしなく続く不安定で先の見えない道 ・・・。
神が語りかける難解な声だけを頼りに進み続ければならない。
共に泣いてくれる先輩ユタ達の励ましに支えられながら、
拒否出来ない神の試練“神がかり” 答えは自分で見つけるしかなく、
見つけなければ生きることさえ許されない。
「あなたは、照子天差し(テルコテンザシ:太陽の子)
思松金(オモイマツガネ:ユタの祖)の子として生まれた」
ユタの判事は“ユタへの道”それを意味している。